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ドッグフード

愛犬の減量成功の秘訣を伝授! 失敗しないダイエットフード完全比較

「うちの子、ちょっと太ってきたかも…でも、どのフードが本当に効果あるの?」
そんな悩みを抱えている飼い主さんへ。

  • ダイエットフードを選んだのに、逆に体調を崩した
  • 食べてくれない・痩せない・お腹がゆるくなった
  • ネットのランキングはたくさんあるけど、どれも似たような内容ばかり…

そのモヤモヤ、今日で終わりにしませんか?

本記事では、ダイエットフードに関する基礎知識とおすすめダイエットフード、そして失敗しないためのフードの切り替え方法についてまとめました。
さらに、「便がゆるい」「食べムラがある」「なかなか体重が落ちない」といったよくある疑問・悩みへの具体的な対処法についてもご紹介します。

愛犬の健康と幸せのために、そして飼い主さんがもう悩まないために、ぜひ最後まで読んでみてください。


目次

ダイエット犬フードを
選ぶ前に知っておくべき
基礎知識

犬の体重・体型管理において「フードの選び方」は極めて重要ですが、その前段として知っておきたい基礎知識があります。ここを飛ばすと、誤ったフード選択やトラブルにつながることもあるため、丁寧に読んでください。

犬の理想体重を知る:BCS(ボディコンディションスコア)の見方

犬の「標準体重」がいくらであるかという数字だけを頼るのは不十分です。体重だけでは筋肉量や脂肪量、骨格の差異が無視されてしまうからです。そこで使われるのが BCS(Body Condition Score/ボディコンディションスコア) という指標です。

BCS って何?

BCSは、犬の「体型の見た目(視覚評価)」と「触診による脂肪のかぶり具合(肋骨・腰骨の触れやすさなど)」をもとに、5段階または9段階で評価する方法です。
例えば、5段階方式なら:

スコア目安説明
1痩せすぎ肋骨が突き出て見え、脂肪層がほぼない
3標準肋骨を軽く触れる程度、くびれあり
5肥満肋骨・腰骨がほぼ触れず、脂肪が厚く覆う

(※使用方式により 1〜9 段階方式を採ることもあります)

このように「見た目+触って脂肪量を判断する」ことで、単なる体重値よりも「健康的な体型かどうか」を評価できます。

BCS の活用法

  • 記録しておく:毎月または数週間ごとに BCS 判定を記録し、変動をチェックする
  • 他の指標と併用する:体重の変化、歩き方、食欲などと合わせて見る
  • 目標スコアを定める:現在 BCS が高ければ「理想スコア=3/5」などゴールを設定

このように BCS を使うことで「うちの犬は本当に肥満か?」を具体的に把握でき、フード選び・減量計画の基準になります。

肥満判定だけでなく、「見た目・動き・健康状態」も踏まえる理由

BCS が示す脂肪のかぶり具合は重要ですが、それだけで「健康」や「将来リスク」を判断するには不十分です。以下のポイントも併せてチェックしてください。

見た目・プロポーション

  • 腰のくびれ:上から見たとき、腰のくびれがあるか
  • 腹部のたるみ:下から見て「たるみ」が目立たないか
  • 筋肉の張り:背中や後肢に筋肉の落ちがないか

これらは、脂肪以外のボディライン要素も反映します。

動き・機敏性

  • 歩行速度やリズム:重さで歩幅が狭くなっていないか
  • ジャンプや階段昇降:膝・関節に負荷がかかっていないか
  • 疲れやすさ:少しの散歩で息切れするようになっていないか

肥満が進行すると、特に関節・骨・心肺機能に負荷がかかるため、動きの変化は早期警戒サインになります。

健康状態・定期検診データ

フード選びの際には、次のような健康指標も重要です:

  • 血液検査の結果(肝臓・腎臓・コレステロール・血糖値など)
  • 関節・軟骨の状態(特に大型犬や高齢犬)
  • 内臓への脂肪蓄積傾向(脂肪肝などのリスク)
  • 既往症との兼ね合い(糖尿病、心臓病、甲状腺疾患などがあるか)

これらを合わせて判断すれば、「ただ痩せさせる」ではなく「健康的にコントロールする」ための方針が定まります。

ダイエットフード vs 通常フード:違いや注意点

ダイエット用のドッグフードと通常のドッグフードには、目的・成分設計において明確な違いがあります。ただし、単に「ダイエットと名のつくものを与えればいい」わけではなく、注意すべきポイントもあります。

ダイエットフードの特徴

  1. 高タンパク質・低脂肪設計
     筋肉量を維持しつつ脂肪を減らすため、たんぱく源をしっかり確保します。脂肪分は制限され、中には中鎖脂肪酸(MCT)などが使われる配合もあります。
  2. 食物繊維の強化
     満腹感を持たせるために、セルロース、ビートパルプ、オーツなどの繊維質を増量して、お腹に居座る “かさ” を増やす工夫がされます。
  3. カロリー制限・低GI素材
     炭水化物を減らしたり、低グリセミック指数(GI)素材を使って血糖値の急変を防ぐ配慮がされていることがあります。
  4. ビタミン・ミネラル調整
     脂肪を削る代わりに失われがちな栄養素を補うよう、微量栄養素のバランスが調整されます。

通常フードとの比較表

観点通常フードダイエット用フード
カロリー密度標準~高めやや低めに設計
脂質割合通常範囲(5〜20%程度)低め重視(ただし良質脂肪あり)
繊維量標準量多め(満腹感サポート)
タンパク質標準〜高め高め or 適正範囲維持
添加物設計味・保存性重視の調整多め控えめ設計が多い
対象成犬、活動量高め犬など過体重犬、肥満傾向犬、運動が制限される犬など

注意点・リスク

  • 急激な切り替えはNG:腸内環境の変化で下痢・軟便になりやすいため、徐々に混ぜる導入が必須。
  • あくまで補助食品であることを認識:フードだけで痩せるわけではなく、運動・生活習慣も不可欠。
  • ミネラル・ビタミンの過多・不足:特に長期使用時は栄養バランスを確認。
  • 個体差への配慮:アレルギー・消化器疾患・年齢・犬種により適性が異なるため、選ぶ際は個体の背景を考慮。
  • 価格とコスト:高機能ゆえに高価な製品が多いため、「続けやすさ(コスト)」も選定軸に含める。

良いダイエット犬フードの条件とは?
成分・原材料から徹底解説

本記事を読んでくださっている飼い主さんは、“愛犬の体型管理”という切実なテーマと向き合いながら、情報が多すぎて迷っているのではないでしょうか?

そこで本章では、

  • 本当に愛犬の健康に寄与する「良いダイエットフード」の条件
  • 原材料・成分ラベルの見方

について、わかりやすくお伝えします。

必須条件:高タンパク・低脂肪・十分な食物繊維

まず最初に知っておきたいのが、ダイエット犬フードに求められる三大条件

  1. 高タンパク質
  2. 低脂肪
  3. 食物繊維の十分な含有

① 高タンパクで筋肉を守る

体重を落とす際に最も避けたいのが、筋肉量の減少です。
犬の基礎代謝は筋肉量と密接に関わっており、筋肉が減ると痩せにくく、リバウンドしやすい体になることも!

目安:粗タンパク質25%以上が理想的だワン!

また、原材料表示の最初に動物性たんぱく質(チキン、ラム、サーモン等)が来ていることを確認しましょう。

② 脂肪はカットしすぎない

脂肪=悪と思われがちですが、良質な脂肪はホルモンバランスや皮膚・被毛に不可欠です。
完全にカットせず、**低脂肪(約5〜9%)**を目安に、健康維持に必要な脂質は確保しましょう。

③ 食物繊維で満腹感と腸内環境をサポート

食事量を極端に減らさなくても満足させるために、不溶性+水溶性の食物繊維がバランスよく含まれていることが重要です。

  • 不溶性繊維(セルロースなど):便通を改善し、満腹感を持続
  • 水溶性繊維(ビートパルプなど):腸内の善玉菌を育てる

炭水化物・GI値・糖質:低GI食材使用の意義

ダイエットフードで見落とされがちなのが「炭水化物の質と量」です。
実は、血糖値の急上昇は脂肪の蓄積と強く関係しています。

GI値とは?

**GI値(グリセミック・インデックス)**は、食品が血糖値をどれくらい速く上げるかの指標です。

  • 高GI食品:白米、小麦粉、じゃがいもなど(急上昇)
  • 低GI食品:玄米、大麦、さつまいもなど(緩やかな上昇)

犬のフードにも低GI食材が活用されることで、脂肪の蓄積が抑えられ、満腹感も長持ちします。

原材料の最初に「米」「小麦粉」などが来ている場合は高GIの可能性があるワン。
「玄米」「大麦」「えんどう豆」「さつまいも」などが主成分なら、ダイエット向きだワン。


良質な脂肪(オメガ3・中鎖脂肪酸など)とコレステロール管理

「脂肪は悪」と思われがちですが、良質な脂肪は犬の健康にとって不可欠な栄養素です。

オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)

  • 炎症を抑える
  • 関節の動きをサポート
  • 皮膚・被毛の健康維持
  • 心血管の健康にも◎

原材料表示で「フィッシュオイル」「サーモンオイル」「亜麻仁油」などがあれば含有の可能性大です。

中鎖脂肪酸(MCT)

  • エネルギーになりやすく、脂肪として蓄積されにくい
  • 代謝を助け、シニア犬にもおすすめ

「ココナッツオイル」「MCTオイル」が使われているフードを選びましょう。

コレステロール管理も視野に

ダイエット中でも、コレステロールを過剰に摂取すると健康リスクにつながります。
内臓肉(レバー等)を主原料としたフードには注意が必要です。

添加物/人工着色料・保存料のリスク

「◯◯ミール」「◯◯副産物」「人工香料」「BHA」「BHT」などが含まれているフードは要注意です。

添加物が犬の体に与える影響:

  • アレルギーの原因に
  • 消化不良や下痢の原因
  • 長期的には発がん性のリスクも指摘されている添加物も

安全な保存方法とは?

添加物に頼らない保存の工夫があるフードは、密閉パッケージや小分けタイプなど、酸化対策がされています。

原材料産地・製造・輸入の安全性チェックポイント

「どこで作られているか」「どんな環境で製造されているか」も重要な評価軸です。

確認すべき5つのポイント:

  1. 原材料の原産国が明記されているか
  2. 製造工場がISO・HACCPなどの衛生基準を取得しているか
  3. ヒューマングレード(人間用食品レベル)の材料を使用しているか
  4. 国内製造 or 海外製造でも輸入ルートが明確か
  5. リコール歴があるかどうか

特に海外製のフードを選ぶ際は、輸入代理店や輸送保管体制がしっかりしているかも大切です。

裏面ラベルの「Made in ○○」「原材料原産国」を確認して欲しいワン。


おすすめダイエット犬フードランキング
【成犬・小型犬・大型犬】

本章では【タイプ別・目的別】におすすめのダイエット犬フードをランキング形式でご紹介します。

小型犬向けおすすめ【1〜7kg目安】

小型犬は基礎代謝が高い反面、運動量が不足すると太りやすい傾向にあります。
さらに、食が細い子が多いため、「美味しさ・食いつきの良さ」も重要です。

ランキングTOP3(小型犬向け)

ランク商品名特徴価格(参考)
1位ナチュロル国産・グレインフリー・高タンパク、食いつき◎約3,300円/850g
2位モグワンチキン&サーモン、低脂質・食物繊維バランス良約4,500円/1.8kg
3位ファインペッツ極圧倒的栄養価と満腹感、少量でもOK約4,356円/1.5

選び方のポイント

  • カロリー密度が高すぎない(100gあたり300kcal前後)
  • 小粒タイプで噛みやすい
  • 高タンパク(25%以上)・低脂肪(10%以下)

中型犬・大型犬向けおすすめ【8kg〜25kg以上】

大型犬は関節への負担が大きく、体重の1〜2kgの増加が健康に直結します。
だからこそ、「関節サポート成分」や「低カロリーでしっかり満足感」が重要です。

ランキングTOP3(中型〜大型犬向け)

ランク商品名特徴価格(参考)
1位ヒルズ プリスクリプション・ダイエット r/d獣医推奨・脂肪燃焼設計・高繊維約5,000円/3kg
2位ロイヤルカナン 満腹感サポート繊維質たっぷりで満腹感UP約6,000円/3kg
3位アカナ ライト&フィットカナダ産、高タンパク&低GI設計約8,000円/2kg

選び方のポイント

  • グルコサミン・コンドロイチン入り(関節ケア)
  • 中粒・大粒設計で早食い防止に
  • 高繊維(10%以上)で食べ過ぎ防止

シニア犬・肥満傾向犬向けタイプ

シニア期に入ると筋肉が落ち、基礎代謝も低下します。
「太っているけど食事量を減らすのは可哀想…」そんなジレンマに応えるフード選びが必要です。

ランキングTOP3(シニア・肥満犬向け)

ランク商品名特徴価格(参考)
1位オリジン シニア高タンパク・低GI・グルテンフリー約9,000円/2kg
2位アイムス 体重管理用コスパ◎、入手しやすい約3,000円/2.6kg
3位ピュリナワン 体重ケア大手ブランドの安心設計約2,500円/2.2kg

注目成分

  • MCTオイル:エネルギーに変換されやすく脂肪になりにくい
  • オメガ3脂肪酸:心臓・脳・関節ケアに◎
  • L-カルニチン:脂肪燃焼をサポート

シニア犬は食べ物の“香り”にも敏感なので、香料無添加でも嗜好性の高いフードが嬉しいワン。

コスパ重視/国産/グレインフリーなどカテゴリ別比較

飼い主さんによって「何を重視するか」はそれおぞれだと思います。
そこで、目的別のおすすめフードをまとめてみたので、参考にしてください。

【コスパ重視派に】

  • アイムス 体重管理用
  • ユーカヌバ フィットボディ
  • ピュリナワン 体重ケア

月々のフード代を抑えたい家庭に最適だワン!

【国産&無添加重視派に】

  • ナチュロル
  • このこのごはん
  • いぬひかり

🌟無添加設計、「安全・ヒューマングレード」にこだわる飼い主さん向けです

【グレインフリー派に】

  • モグワン
  • ファインペッツ極
  • カナガン

🌟穀物アレルギー対策や消化器ケアが必要な愛犬に人気


ケース別
フード選びポイント
あなたの愛犬にはこれが合う

本章では、愛犬の状況に合わせて「どんなダイエットフードが合うのか」をケース別に具体的に解説します。

肥満度が中〜重度の場合の選び方

愛犬の肋骨がまったく触れず、上から見ても腰のくびれがなく、明らかに“どっしり”している…
これは肥満度が中〜重度であるサインです

この段階の特徴:

  • 動きが鈍くなる
  • 関節や心臓への負担が増す
  • 将来的に生活習慣病を招く可能性大

フード選びのポイント:

  • 極力カロリー制限(300kcal/100g以下)
  • 高タンパク(25%以上)で筋肉を維持
  • 脂質カット(5〜8%)
  • 水溶性&不溶性の食物繊維をバランスよく配合
  • L-カルニチンや中鎖脂肪酸(MCT)で脂肪燃焼サポート
おすすめフード・特徴
  • ヒルズ r/d(療法食):獣医推奨、短期集中で減量を狙う
  • ロイヤルカナン 満腹感サポート:高繊維で空腹感軽減、ゆるやか減量
  • モグワン(カロリー抑えつつ栄養満点):ナチュラル志向な飼い主にも人気

軽度肥満・予防段階の場合

まだ太り切ってはいないけれど「ちょっと丸くなってきたな」「食べすぎかも」と感じている段階。
これはダイエット成功率が高い“初期”チャンスです。

フード選びのポイント:

  1. カロリーはやや控えめ(320kcal/100g程度)
  2. 食物繊維はやや多めに(満腹感を与える)
  3. 栄養バランスを崩さないことが最優先
おすすめフード・特徴
  • ナチュロル:高タンパク・グレインフリー・国産無添加
  • いぬはぐ:腸内環境を整えて代謝を高める
  • このこのごはん:嗜好性が高く、食いつき重視派にも◎

病気がある犬(糖尿病、関節症など)への配慮

愛犬に持病がある場合、ダイエットだけでなく症状の悪化を防ぐフード選びが大切です。

【糖尿病】の犬には…

  • 低GI食材(さつまいも、玄米、豆類)使用
  • 高食物繊維で血糖値の急上昇を抑制
  • 人工添加物・香料・甘味料は避ける
おすすめフード・特徴


「オリジン・フィット&トリム」「アカナ ライト&フィット」など、低GI・高タンパクなグレインフリー設計が安心です。

【関節症】の犬には…

  • 体重管理+グルコサミン・コンドロイチン配合
  • オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)で炎症抑制
おすすめフード


「ロイヤルカナン ジョイントケア」「Dr. Tim's Weight Management Formula」

犬種・年齢・性別による選択の違い

一見見落としがちな要素ですが、犬種や年齢、性別でも最適なフードは異なります。

犬種による違い

  • 小型犬:代謝が早く、高タンパク・高栄養密度を好む
  • 大型犬:関節への負担が大きいため、低カロリー・関節ケア重視
  • 短頭種(フレンチブル、パグ等):呼吸器系に配慮し、肥満予防が必須

年齢による違い

  • 成犬(1〜6歳):活動量に見合ったカロリーが必要です。
  • シニア犬(7歳〜):代謝が落ちるため、低カロリー・消化吸収に優れたフードがおすすめです。

性別による違い

  • 避妊・去勢済みの犬は太りやすい傾向にあるため、体重管理を意識したフードが◎

フード切り替え・与え方の実践ガイド

フード選びだけでなく、“与え方”に悩んでいるの飼い主さんも多いのではないでしょうか。

急にフードを変えたらお腹を壊した…、ダイエットフードにしてから食べなくなった…、どれくらいの量を与えるのが正解かわからない…、食事の時間って固定すべき?タイミングは? ウェットフードと併用してもいいの?

などなど、悩みは尽きません。
本章では、フードの切り替え方法から給餌量・タイミング・工夫まで、実践的にまとめています。

切り替えスケジュール(徐々に混ぜる方法・注意点)

新しいダイエット用フードに切り替える際にやりがちなNG行動は、「ある日突然、全部切り替える」ことです。これにより、下痢・嘔吐・食欲不振などの不調を引き起こすことがあります。

基本の7日間切り替えステップ

日数新しいフードの割合旧フードの割合
1〜2日目25%75%
3〜4日目50%50%
5〜6日目75%25%
7日目以降100%0%

注意点

  • お腹が緩くなったら無理に進めず割合を戻す
  • 常温のフードを使う(冷たいと消化に悪い)
  • フード切り替え時はおやつも見直す

1日あたり・1回あたりの最適給餌量の見方

「ダイエットフードに変えたのに痩せない…」、その原因の多くは「給餌量の間違い」です。

確実な量の見積もり方:

  1. フードパッケージの給与量表を確認
  2. 理想体重をもとに1日総量を計算
  3. 食事回数に応じて1回分を分割
例:理想体重5kgの小型犬の場合

1日あたりの適正量:80g(フードによる) →  1日2回なら1回あたり40g

補足ポイント:

  • 「現在の体重」ではなく「理想体重」を基準にする
  • オヤツの量を差し引く(与えるならフードを減らす)

食事回数・時間帯・給餌タイミングの工夫

犬のダイエットを成功させるカギは「何をどれだけ食べるか」だけでなく、「いつ、どう食べるか」にもあります。

食事回数の基本

年齢・体型推奨回数
成犬(正常体型)1日2回
ダイエット中・小型犬1日3回に分ける(空腹防止)
シニア犬1日2〜3回、量は少なめに分割

時間帯・タイミングの工夫

  • 朝は活動前、夜は就寝2〜3時間前までに
  • 運動後すぐの給餌はNG(胃捻転のリスク)
  • 散歩→フードの順がおすすめ(食べ過ぎ予防)

ウェットフード併用・ふやかしの活用

「ドライだけでは食べない…」「食事量を増やさず満腹感を与えたい」
そんな時にはウェットフードの活用やふやかしが効果的です。

ウェットフードの併用

メリット

  • 水分摂取量UP
  • 嗜好性が高く、食いつきが良い
  • 少量でも満足感が得られやすい

注意点

  • ウェットフードはカロリーが高い場合もあるので、総量は要調整
  • 開封後の保存管理(冷蔵・期限)に注意
  • 同じメーカー・シリーズで併用するのが理想

ふやかしフードの活用

  • ぬるま湯でふやかすことで香りが立ち、食欲UP
  • 消化負担が軽く、シニア犬や胃腸が弱い犬におすすめ
  • ドライフードを少なめにしても、見た目のボリューム感UP

食べムラ・拒食への対処法

「せっかく高いフードを買ったのに、まったく食べない…」、これはダイエットフードあるあるです。

よくある原因

  • 急な切り替え
  • 味が好みに合わない
  • ストレスや運動不足
  • 単なる“甘え”や習慣

対処法5選

  1. 切り替えをさらにゆっくりにする(10〜14日かける)
  2. 手であげる・一粒ずつ与えるなどコミュニケーションを活用
  3. ふやかして香りを引き立てる
  4. フードのローテーション(2〜3種)を定期的に
  5. おやつを一時的に完全カットし、食欲を戻す

フード以外に気をつけたいダイエット対策
運動・おやつ・生活習慣

愛犬のダイエットのために、「フード選びだけでなく、他にできることはないの?」と考える飼い主さんもいるでしょう。

本章では、フード以外にも重要な要素である「運動」「おやつ」「水分・代謝管理」「生活環境」について徹底解説します。

散歩・運動の工夫と注意点
(関節負担に配慮)

愛犬のダイエットにおいて、運動はフードと同じくらい重要な要素です。
しかし、やみくもに散歩を増やしたり、走らせたりすると、関節や心臓に負担をかけてしまうこともあります。

【おすすめの運動方法】

タイプ方法時間の目安ポイント
通常の散歩毎日の朝夕2回20〜30分/回匂い嗅ぎを多めにすると脳も刺激されて◎
ゆるい坂道ウォーク公園や堤防など15分でも効果的筋力アップ&脂肪燃焼効率UP
室内運動おもちゃ遊び、知育トイ5〜10分×数回雨の日やシニア犬にも対応可

【注意点】

  • 肥満度が高い犬は関節疾患のリスクがあるため、無理な運動は禁物
  • シニア犬は「関節サポートサプリ」併用も検討!
  • 夏場は早朝or夕方以降に。アスファルト温度にも注意!

おやつの選び方・代替案
(低カロリー素材・手作り等)

「ダイエット中でもおやつをあげたい」
これはほとんどの飼い主さんが抱える“葛藤”です。

【選び方の基本】

  • 1日の総摂取カロリーの10%以内に抑える
  • 原材料がシンプル・低脂肪・低糖質なものを選ぶ
  • 添加物・保存料・着色料フリーが望ましい

【おすすめの低カロリーおやつ】

種類内容特徴
フリーズドライささみ高タンパク・低脂肪嗜好性◎・少量で満足感
ボイルした野菜(にんじん・ブロッコリー等)自然な甘み食物繊維も摂れる
手作りクッキーオートミール+豆乳など添加物ゼロで安心

📌 与えすぎ防止の工夫
 ・フードの一部を「おやつ代わり」にとっておく
 ・小さくカットして数回に分けて与える

水分補給・サプリメント・代謝促進補助(獣医監修の範囲で)

ダイエット中はフードだけでなく、水分や栄養補助のケアも大きな効果を発揮します。

【水分補給の工夫】

  • フードにぬるま湯を加えて水分摂取UP
  • 常温の水を複数箇所に置く
  • 味付きウォーター(無添加)を活用して飲水量UP

【代謝サポートのサプリメント例】

成分期待できる効果備考
L-カルニチン脂肪燃焼の促進ダイエット用フードにも配合されることが多い
コエンザイムQ10細胞のエネルギー代謝UPシニア犬にもおすすめ
オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)炎症軽減、関節サポート魚由来、皮膚にも良い

⚠️ サプリメントの使用は、必ずかかりつけの獣医師に相談してね!

季節・気温・室内温度が
代謝に与える影響

意外と見落とされがちなのが、「季節や気温が犬の代謝に与える影響」です。

【気温と代謝の関係】

  • 冬場:基礎代謝がやや上がる(体温維持のため)
  • 夏場:食欲が落ちがちだが、運動量も減る → 太りやすい

【室内温度の工夫】

季節適温ポイント
25〜27℃エアコン+除湿で快適に
20〜23℃寒すぎると活動量ダウン

Q&A:よくある質問

Q1. フードを変えたら便がゆるくなりました。大丈夫?

A:
徐々に慣れさせれば問題ありませんが、軟便が続く場合は原材料が体に合っていない可能性があります。切り替えは以下のように進めてください。

  • 1〜2日目:旧フード75%+新フード25%
  • 3〜4日目:旧フード50%+新フード50%
  • 5〜6日目:旧フード25%+新フード75%
  • 7日目以降:新フード100%

💡便の状態は「健康のバロメーター」。水分過多や消化に悪い成分がないか確認を。


Q2. ダイエットフードを全然食べてくれません…

A:
よくある問題です。以下のような工夫を試してみましょう。

  • ふやかして香りを立てる
  • 少量のウェットフードをトッピング(無添加推奨)
  • 食べる前に運動してお腹を空かせる
  • どうしても無理なら、嗜好性が高く、かつ減量設計されたフードへの切り替えも視野に

Q3. 減量が止まった!なぜ?

A:
減量の「停滞期」は多くの犬に見られます。以下のチェックポイントを確認しましょう。

  • 給餌量は“理想体重ベース”で計算しているか?
  • おやつのカロリーを含めて計算しているか?
  • 散歩や運動量が減っていないか?
  • 避妊・去勢手術後など、代謝が変化していないか?

📌必要に応じてフードや運動量を見直すことが大切です。


<まとめ>
ダイエット犬フード選びは「成功と失敗」から学ぶのが近道!

愛犬の健康を守るためのダイエット。成功のカギは「正しい知識」と「実践者のリアルな声」にあります。この記事で紹介した実例やQ&Aから、ぜひあなたの愛犬に合った方法を見つけてください。

成功のために押さえておきたいポイント

  • 理想体重を基準にフード量を管理することがダイエット成功のカギ
  • おすすめの成功方法は「高タンパク・低脂肪・満腹感サポート系フード」の活用
  • おやつは低カロリー食材や無添加野菜に切り替えることで成果が出やすい
  • フードは急に切り替えず、7日以上かけて徐々に移行するのが基本
  • 安価なダイエットフードは注意! 原材料・成分表示を必ず確認
  • ダイエットが停滞しても焦らず、「給餌量・運動・環境」などを見直す
  • 食欲が落ちた場合は、ふやかし・トッピング・運動前給餌などを試す
  • 成功も失敗も、「どのフードで・どれだけの期間・どう変化したか」を記録することが大切
  • 便の状態・体調の変化・毛艶なども“成果指標”としてチェック


以上のこと参考に、愛犬に合うダイエットフードに出会えること、そして皆さまの愛犬がダイエットに成功し、いつもまでも健康に過ごせることを願いっています。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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