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ドッグフード

もう悩まない!涙やけが治ったフードの選び方

愛犬の目元、気になっていませんか?
毎日せっせと拭いても、フードを変えても、どうしても茶色くなる涙やけ…。
実は、その原因はフードだけではなく、体質・環境・習慣の複合要因に隠されています。

本記事では、涙やけの原因、フードの選び方フード切り替えのステップ、受診すべきサインについて徹底解説します。
さらに、「愛犬の目元を美しく保つための完全ロードマップをお届けします。

是非、最後まで読み進めてください。

目次

涙やけの原因を正しく知る

「また目の下が茶色くなってる…どうして?」と、毎日拭いても改善しない愛犬の涙やけ。

「どのフードを選べば涙やけが改善するの?」 
「食事だけで本当に変わるの? 構造的な問題じゃない?」 
「ケアは毎日しているけど、どうやって改善の兆しをつかめばいい?」

こんな悩みを抱えていませんか?
そのモヤモヤを解消するためには、まず「なぜ涙やけが起こるのか」を知ることが大切です。

食事が原因のケース
(添加物・酸化油・タンパク質の質)

実は、涙やけの原因として「食事」が大きく関わっていると言われています。
例えば、高タンパク、高カロリー、添加物、甘い食べ物、過食、加工食などです。  https://www.houndcom.com/blog/archives/650?utm_source=chatgpt.com

こうした要素が蓄積すると、消化・代謝・腸内環境に影響し、「涙そのもの」や「涙の質」に変化をもたらします。
たとえば、腸内環境が悪くなると、炎症反応が起きやすくなり、涙が過剰に出る・粘くなるという流れです。

食事由来で涙やけが起きている場合、“良質なたんぱく質+酸化しにくい油+無駄な添加物の少ないフード”へ切り替えるだけで、改善の兆しが出るケースが多いのです。

体質・アレルギーが関係しているケース(検査で見分ける方法)

「うちの子は白い毛だから目立つんです…」「どれを試しても涙やけがなくならない」といった悩みを抱える飼い主さんも多く、その裏にはアレルギーや体質の問題が潜んでいます。

チェックポイント

  • 皮膚をかゆがったり、赤くなったりしていないか?
  • 便やおならの匂いや状態が変化していないか?
  • フードを変えても1〜2か月経っても改善が見えないか?

こういったサインがある場合、まず“体質的な要因”を疑い、獣医によるアレルギー検査や除去食チャレンジを検討して見ると良いでしょう。
フードだけを変えても抜本的な改善にならない場合があるためです。

目の構造やケア不足が原因のケース
(逆まつげ・涙点詰まりなど)

忘れてはいけないのが“構造+ケア”の問題。目の形、まつげの向き、涙が流れる道(鼻涙管)の詰まりなど、物理的な原因が涙やけの根底にあることもあります。
たとえば「目元を頻繁に拭いているのに、片側だけずっと濡れている」というケースでは構造的な異常が考えられます。

こうしたケースでは、いくらフードを変えても症状が残る可能性があり、獣医の診断が必要です
ケア面の見直し(目のまわりの毛を短くする、コットンで優しく拭く、水分をきちんと補うなど)だけでも改善の道が開けることも多いです。

あなたの愛犬はどのタイプ?
簡単セルフチェックリスト付き

混合型の原因であることも多いため、まずはご自身の愛犬がどのタイプに当てはまりそうか“セルフチェック”してみましょう。
下記の項目を日々観察し、数日記録してみることをオススメします。

チェックシート

  • 目やに・涙の色:⬜︎透明〜淡い色 ⬜︎黄色〜茶色 ⬜︎茶色が濃い
  • 左右差:⬜︎左右どちらも同じ(左右差なし) ⬜︎片側だけ濡れている
  • 毛の変化:目のまわりの毛が茶色くなって ⬜︎いる ⬜︎いない
  • 便・排泄:⬜︎形がいつもと違う ⬜︎匂いが強くなった ⬜︎硬め⇔柔め
  • 毛・皮膚のコンディション:⬜︎かゆがる ⬜︎赤くなる ⬜︎フケが出る

もし「便がゆるくなった」「片側だけ涙が続いている」「毛がべたついて目立つ」など一つでも当てはまるなら、該当の原因が関与している可能性が高いです。
原因に応じて“フード変更+ケア+検査”のどれを優先するかが見えてきます。

このセルフチェックを踏まえて、次章以降では「食事から始める涙やけ改善」「フード選びの具体的なポイント」「実践ロードマップ」をご紹介します。


フードを変えるだけで
涙やけが改善する理由

実は、フードを変えるだけで涙やけが見違えるように改善するケースは珍しくありません。
なぜなら、涙やけは“体の中のバランスの乱れ”が原因で起こることが多く、
そのバランスを整えるのに最も影響を与えるのが「毎日のごはん」だからです。

ここでは、なぜフードを変えるだけで涙やけが良くなるのか。
その仕組みと、フード選びで意識すべきポイントをわかりやすく解説します。

「腸内環境」と「涙やけ」の
意外な関係

涙やけの原因として見落とされがちなのが、腸内環境の悪化です。
一見、目とは関係なさそうですが、腸内の状態は全身の健康を左右します。

腸内環境が乱れると、

  • 老廃物や毒素が体内に溜まりやすくなる
  • 肝臓や腎臓に負担がかかり、解毒がうまくいかなくなる
  • その結果、涙の成分が酸化・変質しやすくなる

こうして涙が酸化して皮膚を刺激し、茶色く変色していく。これが涙やけの正体のひとつです。

実際に「涙やけ治ったフード ブログ」では、乳酸菌やオリゴ糖など腸を整える成分を含むフードに変えてから改善したという報告が多く見られます。

つまり、「目のトラブルを治したいなら、まず腸を整える」
涙やけ改善の本質は、内側から体を整える食事にあるのです。

原材料でここを見る!
改善が期待できる成分と避けたい成分

「涙やけにいいフード」と聞くと、高級で特別な原材料を思い浮かべるかもしれません。
実際に大事なのは「何が入っているか」よりも「何が入っていないか」です。

改善が期待できる成分

  • ヒューマングレードの肉(チキン・ターキー・サーモンなど)
     → 消化吸収がよく、体に負担をかけにくい。
  • 乳酸菌・オリゴ糖・食物繊維
     → 腸内フローラを整え、毒素の排出を助ける。
  • オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)
     → 炎症を抑え、涙腺や皮膚の健康をサポート。

避けたい成分

  • 動物性副産物・ミートミール
     → 原料が不明確で、酸化・炎症を引き起こしやすい。
  • 合成保存料(BHA・BHT・エトキシキン)
     → 長期摂取で肝臓負担をかける恐れあり。
  • 人工着色料・香料
     → 犬の嗅覚には不要で、むしろアレルギーや涙やけを悪化させる可能性。

保存料・酸化防止剤・油の質が
涙やけに与える影響

見逃されがちですが、フードに使われる油や保存料の質も涙やけと密接に関係しています。

ドッグフードは開封後、空気に触れることで酸化が始まります。
酸化した油は体内で炎症を引き起こし、結果的に涙の質を悪化させるのです。

ここに注目!油の質の見分け方

  • 「サーモンオイル」「ココナッツオイル」「亜麻仁油」などの自然由来の油脂が使用されている
  • 「低温製法」や「窒素充填パック」など、酸化を防ぐ工夫がある
  • 開封後は「1ヶ月以内に食べきり」と明記されている

反対に、**「動物性油脂」や「酸化防止剤(BHA・BHT)」**が含まれるものは注意が必要です。

特に涙やけがひどい子は、こうした油に敏感に反応しやすいため、
油の種類までチェックすることが重要です。

さらに、保存料の種類にも注目してください。
ビタミンEやローズマリー抽出物などの「天然由来保存料」が使われているフードを選ぶと、涙やけの悪化を防ぎやすくなります。

動物性タンパク・脂質バランス・
無添加がなぜ重要か

涙やけ改善に成功した飼い主さんの多くが口をそろえて言うのが、
「フードをシンプルにしたら変わった」ということ。

つまり、余計な添加物をなくし、バランスの取れた栄養設計にすることで、体の内側が整ってくるのです。

なぜ動物性タンパクが大切なのか

犬は本来、肉食寄りの雑食動物。
植物性タンパク質よりも、動物性タンパク質の方が吸収効率が高く、代謝時の負担が少ないのです。
タンパク質の質が低いと、老廃物が分解しきれず涙に混じりやすくなり、結果的に涙やけとして現れます。

脂質バランスの重要性

脂質は、皮膚の健康を守るために不可欠です。
オメガ3:オメガ6のバランスが崩れると炎症が起こりやすく、涙やけを悪化させます。
特に魚由来の脂質(サーモンオイルなど)を適度に取り入れることで、
皮膚バリアが整い、涙の酸化を防ぐ効果が期待できます

無添加フードが涙やけ改善に有効な理由

合成香料・着色料・防腐剤などの添加物は、犬の体にとって“異物”です。
体がこれらを排出しようとするときに涙腺や皮脂腺からも影響が出やすく、結果として涙やけを悪化させます。

「体にやさしいものを与える=体の中の負担を減らす」ことが、
涙やけ改善への一番の近道なのです。


涙やけ改善
フードの選び方

愛犬の涙やけは見た目だけでなく、目の健康や全身の体調のサインでもあります。

食事を見直すことで、涙やけの改善は十分可能です。
フードを選ぶ時のポイントをまとめました。

チェック①
主原料が“肉”であることを必ず確認

フード選びの最初のポイントは、主原料が動物性タンパク質(肉)であるかどうかです。

  • 肉が主原料であるフードは、消化吸収が良く、涙の質を改善する栄養バランスを持つことが多いです。
  • 逆に、穀物や副産物が主原料のフードは、消化に時間がかかり涙やけを悪化させることがあります。

愛犬の体質によっては、鶏肉・ラム・魚など複数の動物性タンパク源をローテーションで与えると、アレルギーや偏食のリスクを減らせます。

チェック②
添加物・着色料・香料を避ける

涙やけが改善しない原因のひとつに、人工添加物が挙げられます。

  • 着色料や香料、保存料は目の下の皮膚や毛に刺激を与え、涙やけを悪化させる場合があります。
  • 無添加・自然由来のフードを選ぶことで、目元や皮膚への負担を軽減できます。

特に小型犬や被毛が明るい犬種は、目立つ涙やけの原因になりやすいため、成分表を必ず確認することが重要です。

チェック③ 油の質と保存方法まで見る

涙やけ改善において、フードの油の質も無視できません。

  • オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸のバランスが良いフードは、炎症抑制や涙の質改善に寄与します。
  • 逆に、酸化した油や劣化した脂質を多く含むフードは、涙やけだけでなく皮膚トラブルの原因になります。

開封後の保存方法も重要です。
小分けパックや密封容器で保管し、酸化を防ぐことが、フードの品質維持につながります。

チェック④
継続できるコスパと食いつきも大事

いくら栄養価や成分が優れていても、愛犬が食べなければ意味がありません。
フードを継続することが涙やけ改善の鍵です。

  • 食いつき:犬が喜んで食べるかどうか。味や香りの嗜好性も重要です。
  • コスパ:続けられる価格かどうか。涙やけ改善は1〜2ヶ月程度の継続が必要な場合があります。

フード選びでは、質と価格、食いつきのバランスを見極めることが、長期的な涙やけ改善につながります

涙やけ改善フードを選ぶ際は、主原料・添加物・油の質・食いつきとコスパの4点を必ず確認しましょう。

体質や年齢によっても最適なフードは異なるため、フード選び獣医師と相談しながら行うことをおすすめします


涙やけ改善のための切り替えステップ(30日ロードマップ)

愛犬の涙やけを改善するためには、フードの切り替えを計画的に行うことが重要です。
本章では、30日間のロードマップとして具体的なステップを解説します。
フード切り替え時の注意点や観察ポイントを押さえて、愛犬の涙やけ改善に役立ててください。

STEP1
最初の1週間で気をつけたいポイント

フード切り替えの最初の1週間は、愛犬の消化器官に負担をかけないことが最優先です

  1. 少量ずつ混ぜる
    • これまでのフードに新しいフードを10〜20%ずつ混ぜることから始めます。
    • 犬が吐いたり下痢をした場合は無理に増やさず、様子を見ながら段階的に割合を増やします。
  2. 食いつきの確認
    • 食欲の低下や偏食がある場合は、フードの種類や香りを見直す必要があります。
    • 涙やけ改善フードは品質が高いほど香りや味が強いことがありますが、犬の嗜好に合うかを観察してください。
  3. 目元のケアを併用
    • 新しいフードを与える初期は、涙やけの色素沈着がすぐには消えません。
    • 毎日の目元拭きや涙腺ケアを継続しながら、変化を確認します。

STEP2
2〜3週間目で見えてくる“変化のサイン”

フード切り替えから2〜3週間経つと、愛犬の体調や涙やけの様子に小さな変化が現れることがあります。

  1. 涙の量の変化
    • 涙が減った、または目の下の湿りが軽くなった場合は、フードが体に合っているサインです。
  2. 毛の色や質の変化
    • 涙やけによる毛の茶色化やベタつきが徐々に改善されることがあります。
    • ここで見られる変化は、フードが栄養面で良い影響を与えている証拠です。
  3. 体調全般の変化
    • 便の状態や元気の有無も観察してください。
    • 下痢や食欲不振が続く場合は、フードの成分や与え方を再検討する必要があります。


STEP3
30日後に確認するべき「改善の指標」

フード切り替え後、30日間で最終的な判断を行うのが目安です。
確認すべきポイントは以下の通りです。

  • 目元の色素沈着が薄くなったか
  • 涙の量が安定して減ったか
  • 便通や毛艶、体調に問題がないか

30日経過後にこれらの指標が改善していれば、フードの切り替えは成功と判断できます。
もし部分的にしか改善していない場合は、フードの成分や与え方を微調整することをおすすめします。


写真と日記で変化を見逃さない

涙やけの改善を正確に評価するためには、毎日の記録が効果的です。
おすすめの方法は以下の通りです。

  1. 写真の記録
    • 朝・晩の2回、目元の状態をスマホで撮影
    • 比較することで変化を視覚的に確認できます
  2. 日記の記録
    • 与えたフードの種類、量、食いつき
    • 涙の量や目の周りの色、便の状態などを簡単にメモ
    • 変化のサインや体調の異変も記録しておくと、次の判断に役立ちます

この30日ロードマップを活用することで、フード切り替えによる涙やけ改善の経過を見逃さず、愛犬に合ったフード選びを安全に進めることができます
愛犬の体質や年齢によって効果の現れ方は異なるため、日々の観察と記録を組み合わせながら、獣医師と相談することをおすすめします。


食事だけじゃない!
涙やけを悪化させる意外な落とし穴

犬の涙やけはフードだけが原因と思われがちですが、実は食事以外の要因が涙やけの悪化や再発に深く関わっています。
涙やけを食事だけでなく生活環境や習慣から改善する方法をまとめました。

目のまわりのケアを怠ると
逆効果になる理由

涙やけを改善するためにフードを見直しても、目のまわりの汚れを放置すると効果が半減してしまいます。

  • 涙やけは涙の成分に含まれる鉄分やタンパク質が酸化して毛や皮膚に色素沈着することで起こります。
  • 目元を毎日拭き取らないと、フードで改善した栄養も十分に効果を発揮できません
  • 専用の目元クリーナーや湿らせたコットンを使用し、優しく拭き取ることが重要です。
  • 逆に強くこすりすぎると皮膚を傷つけ、炎症や感染症のリスクが高まるため注意が必要です。

水の質(軟水・硬水)やボウルの素材も関係あり?

意外に見落とされがちなのが、飲み水や食器の環境です。

  • 硬水より軟水の方が涙やけ改善に向きやすいとされています。カルシウムやミネラル分が多すぎる水は、体内のミネラルバランスに影響し、涙の成分にも関係すると考えられています。
  • ボウルの素材も重要です。ステンレスや陶器製は比較的安全ですが、プラスチック製は細かい傷に汚れが残りやすく、雑菌が繁殖して目の周りの炎症を引き起こす可能性があります。
  • 飲み水は毎日取り替え、ボウルは1日1回以上洗浄・消毒すると、涙やけ改善に効果的です。

湿度・寝具・空気中のホコリなど
環境面の見直し

涙やけは、犬が過ごす生活環境も大きく影響します。

  • 乾燥しすぎる室内は、目の保湿が不足して涙の蒸発を促進し、目元の色素沈着につながります。
  • 寝具やケージ内のホコリや花粉も涙やけの刺激になります。
  • 定期的な掃除や換気、加湿器の使用などで、環境を清潔に保つことが涙やけ予防に直結します。

涙やけ“再発”を防ぐ
3つの習慣

フードで改善しても、習慣が不十分だと再発することがあります。
再発防止のために以下の3つを習慣化しましょう。

  1. 毎日の目元ケア
    • 朝晩にコットンで優しく拭く
    • 専用クリーナーを使用して清潔を維持
  2. 水と食器の管理
    • 軟水を使用し、毎日ボウルを洗浄
    • プラスチック製よりステンレスや陶器がおすすめ
  3. 環境の衛生管理
    • 寝具や床の掃除、空気清浄や加湿で過ごしやすい環境を作る
    • ホコリや花粉を最小限に抑えることで目の刺激を減らす

涙やけは食事だけでなく、ケア・水・環境・習慣が組み合わさって改善されるものです。
フードを見直すだけでなく、日々の生活習慣を整えることで、愛犬の目元を清潔に保ち、涙やけの再発を防ぐことができます。


受診したほうがいい症状とは?

犬の涙やけは、多くの場合フードや生活習慣の見直しで改善できます。しかし、見た目の涙やけだけでは判断できない病気が潜んでいることもあります
本章では、「受診すべき症状」「涙やけと似ている病気」「検査・処置の内容」についてまとめました。

フードで様子を見る前に
注意すべきサイン

涙やけ改善のためにフードを変える前に、以下の症状がある場合は早めに受診することが重要です。

  • 涙が濁っていたり膿のように黄色い
  • 目のまわりが赤く腫れている
  • 目やにがひどく、目をしょぼしょぼさせる
  • 急激に涙やけが悪化した
  • 元気がなく、食欲も落ちている

これらの症状は、単なる涙やけではなく感染症や炎症、アレルギー反応の可能性があります。
フードだけで様子を見ていると、症状が悪化するリスクがあるため注意が必要です。

涙やけと見分けづらい
「別の病気」の可能性

涙やけに見えても、実際には別の目の病気が隠れていることがあります。

  • 結膜炎:細菌やウイルス、アレルギーによる炎症。赤みや目やにが特徴。
  • 角膜炎:傷や感染による角膜の炎症。痛みで瞬きが増えることがあります。
  • 涙腺・涙道の異常:涙の分泌や排出に問題があり、フードだけでは改善しない。
  • 全身性疾患のサイン:肝臓や腎臓の病気が涙の成分に影響することもあります。

涙やけと間違えて自己判断すると、症状が長引いたり重症化する場合があるため、疑わしい場合は獣医師による診察が不可欠です。

動物病院での
検査・処置・費用の目安

動物病院で涙やけの原因を調べる際に行われる主な検査と処置は以下の通りです。

  • 目の診察:涙量、結膜・角膜の状態をチェック
  • 涙液の検査:涙のpHや細菌・酵素の状態を確認
  • アレルギー検査:食物アレルギーや環境アレルギーの確認
  • 涙道洗浄:涙の排出が滞る場合に行う処置
  • 点眼薬や抗生物質の処方:感染や炎症がある場合

費用は病院や検査内容によって異なりますが、診察+基本検査で5,000〜10,000円前後、追加検査や処置で15,000円以上になることもあります。

犬の涙やけは、単なる見た目の問題ではなく、体調や目の健康のサインです。フード改善だけでなく、必要な場合は受診し、適切な検査や処置を組み合わせることが、愛犬の健康を守る近道になります。


よくある質問(FAQ)

本章では、愛犬の涙やけに関する飼い主さんのFAQについてまとめました。

Q:どのくらいで効果が出る?

涙やけの改善スピードは犬の体質やフードの種類によって異なりますが、一般的にはフード切り替え後2〜4週間で変化が見え始め、1〜2か月で明確な改善が確認できることが多いです。

ポイント

  • フードの消化吸収率:高品質で消化しやすいフードほど、体内の栄養バランスが整いやすく、涙やけ改善も早まります。
  • 目元のケア:フードだけでなく、毎日の目元拭きや涙腺ケアを併用することで、改善のスピードが上がります。
  • 継続期間:1か月未満で判断せず、最低でも30日間は継続して経過を観察することが大切です。

涙やけは色素沈着が伴う場合が多く、毛が茶色く変色している場合は、フードだけで改善しても完全に色素が消えるまでさらに数週間かかることがあります

Q:市販フードでも大丈夫?

市販フードでも涙やけ改善に有効なものはあります
ただし、選ぶ際にはいくつかの注意点があります。

注意点

  • 主原料が肉であること
    消化吸収がよく、涙の質や毛艶を改善しやすいタンパク質が主原料のものを選びましょう。
  • 添加物・着色料・香料の少ないもの
    涙やけ悪化の原因となる人工添加物は避けるべきです。
  • オメガ3脂肪酸などの良質な油脂が含まれているか
    涙や皮膚の健康に直結します。

市販フードは便利で栄養バランスも整いやすいため、目元のケアと併用すれば十分改善効果が期待できます

Q:手作りごはんと併用していい?

手作りごはんとの併用も可能ですが、栄養バランスを崩さないことが最重要です。

ポイント

  • 手作りごはんだけでは、涙やけ改善に必要な栄養素(高品質タンパク質、必須脂肪酸、ビタミン・ミネラル)が不足することがあります。
  • 市販フードと組み合わせる場合は、1日の必要量の一部を手作りに置き換える形でバランスを調整します。
  • 食材選びは、消化に良い肉や野菜を中心に、刺激の強い食品(香辛料、塩分の多い食材など)は避けるのがポイントです。

手作りと市販フードを上手に併用することで、涙やけ改善をサポートしつつ、食いつきや食事の楽しみも両立できます

Q:改善した後もフードは続けるべき?

涙やけが改善した後も、元のフードに戻すと再発する可能性があります

重要

  • 涙やけ改善のためのフードは、体質や消化吸収の良い栄養バランスを維持する目的でも重要です。
  • 継続期間の目安は、症状が落ち着いた後も最低数か月は同じフードを与えつつ観察することが推奨されます。
  • 毛色の変化や涙の量を定期的にチェックし、再発の兆候があればフードや生活習慣を見直すことが重要です。

フードは単なる食事ではなく、涙やけ予防のための毎日のケアの一部と考えると、より効果的に健康を維持できます。


まとめ

犬の涙やけは、単なる見た目の問題ではなく、目の健康や体質のサインでもあります。
改善にはフード選びだけでなく、ケアや生活習慣も重要です。
ポイントを以下にまとめましたので参考にしてください。

  • 主原料が肉の高品質フードを選ぶ
    消化吸収が良く、涙やけ改善に必要なタンパク質や栄養素を十分に摂取できるフードが最適です。
  • 添加物や着色料は避ける
    涙やけ悪化の原因になることがあるため、無添加・自然由来のフードを選ぶことが望ましいです。
  • 油の質と保存方法に注意する
    オメガ3脂肪酸など良質な脂質を含むフードを選び、酸化を防ぐために密閉容器で保存しましょう。
  • フード切り替えは30日間を目安に段階的に行う
    最初の1週間は少量から始め、2〜3週間目の変化を観察し、30日後に改善の指標を確認します。
  • 目元のケアを毎日行う
    目の周りを優しく拭き取り、汚れや涙の酸化を防ぐことが、フードの効果を最大化します。
  • 水や食器、生活環境も整える
    軟水の使用、ステンレスや陶器製のボウル、清潔な寝具や適切な湿度環境が涙やけ改善に役立ちます。
  • 必要に応じて獣医師に相談する
    黄色い目やにや腫れ、食欲不振などの症状がある場合は、フード改善だけでなく検査や処置が必要です。
  • 改善後もフードは継続する
    再発防止のため、症状が落ち着いても良質なフードを続け、定期的に目元の状態を確認しましょう。

これらのポイントを組み合わせることで、愛犬の涙やけを根本から改善し、再発を防ぐことが可能です。
フード選びと日々のケアを両立させることが、健康で美しい目元と毛並みを保つ最短ルートになります。

皆さまの愛犬が美しい目元を取り戻せますように…。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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