
あなたの愛犬が大好きな「ワンチュール」。
でも、成分表の中にある「プロピレングリコール」という言葉を見て、少し不安になったことはありませんか?
本記事では、そんなモヤモヤを解消するために、以下の内容についてまとめました。
この記事でわかること
- プロピレングリコールとは何か
- 愛犬に合わせた与え方のポイント
あなたが“本当に安心して選べるおやつ”を見極められるよう、最後まで読み進めていただけると嬉しいです。
目次
プロピレングリコールは
犬にとって安全?

ワンチュールに含まれるプロピレングリコール(PG)について、
「愛犬に与えても大丈夫なの?」
と不安を感じる飼い主さんは少なくありません。
プロピレングリコールは、犬では適切な量で使用される場合、安全性が確認されている成分です。
ただし、使用目的や摂取量によって、安全性の考え方は変わります。
本章では、プロピレングリコールの成分、安全性、そしてペットフードでの使用基準について解説します。
プロピレングリコールとは
プロピレングリコール(Propylene Glycol)は、透明でほのかに甘味のある液体で、水やアルコールに溶けやすい性質を持っています。
食品や医薬品、化粧品など幅広い分野で使用されており、主に水分を保つ、成分を均一に混ぜる、品質を安定させるといった目的で利用されています。
ワンチュールのようなペースト状のおやつでは、柔らかさや食べやすい状態を保つために使用されることがあります。
つまり、プロピレングリコールは「危険な化学物質」として添加されているものではなく、製品の品質を保つ目的で使用される食品添加物の一つです。
使用目的と摂取量を確認する

プロピレングリコールは、ワンチュールなどの犬用おやつで柔らかさや水分保持、品質を保つ目的で使用されることがあります。
犬では、適正量の範囲で使用される場合、安全性が確認されている成分です。
そのため、
- 何の目的で使用されているのか
- どのくらい摂取するのか
を確認することが重要です。
おやつは主食ではないため、毎日大量に与えることは避け、1日の摂取量や他のおやつとのバランスを考えることが大切です。
特に、腎臓や肝臓に持病がある犬、老犬などでは健康状態によって配慮が必要な場合があります。
法律で認められた使用基準

日本では『愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律』により、ペットフードの安全性が管理されています。
プロピレングリコールの扱いは、犬と猫で異なります。
- 犬用フード・おやつ:基準の範囲内で使用可能
- 猫用フード・おやつ:使用禁止
この違いは、犬と猫では体内での代謝の仕組みが異なるためです。
猫はプロピレングリコールの影響を受けやすく、赤血球に変化を起こすおそれがあるため、猫用フードやおやつへの使用は禁止されています。
一方、犬はプロピレングリコールを代謝できるため、適量であれば体内で処理できることが確認されています。
そのため、犬用フードやおやつでは、適正量の範囲で使用が認められています。
ワンチュールを安心して
与えるためのポイント

プロピレングリコールは、犬では適正量の範囲で使用される場合、安全性が確認されている成分です。
ただし、安心して愛犬に与えるためには、与える量や頻度、健康状態に合わせた使い方を考えることが大切です。
本章では、ワンチュールを与える際に確認したいポイントについて解説します。
与える量と頻度
ワンチュールは食いつきが良く、ごほうびや食欲が落ちた時のサポートとして便利なおやつです。
一方で、毎日のように与える場合は、ワンチュールだけでなく他のおやつやトッピングも含めた1日の摂取量全体で考える必要があります。
一般的に、おやつから摂取するカロリーは1日の総摂取カロリーの10%以内が目安とされています。
さらに、
- 体格
- 食事量
- 年齢
- 健康状態
によっても調整することが大切です。
特に、高齢犬や腎臓病・肝臓病などの持病がある犬では、食事全体の管理が重要になります。
健康な犬と同じように考えるのではなく、普段の食事量や体調に合わせて与える必要があります。
愛犬の状態に合わせた与え方

ワンチュールは、健康な犬のおやつとしてだけでなく、食欲が落ちた時のサポートとして利用されることもあります。
ただし、愛犬の年齢や健康状態によって、与える目的や注意点は変わります。
老犬の場合
老犬になると、食欲が落ちたり、食べられるものが限られたりすることがあります。
ワンチュールは、香りや食べやすさから、食欲を促すサポートとして役立つことがあります。
ただし、食べてくれるからと与える機会が増えると、知らず知らずのうちに与える量が多くなってしまうことがあります。
また、ワンチュールは総合栄養食ではなく、おやつとして販売されている商品が多いため、主食の代わりに与え続けると栄養バランスが偏る可能性があります。
『食欲の落ちた老犬にワンチュールを与える量の目安』については、こちらの記事で詳しく解説しています。
持病がある場合
腎臓病や肝臓病などの持病がある犬では、健康な犬以上に食事全体のバランスを考える必要があります。
持病がある犬では、プロピレングリコールだけではなく、普段の食事内容や体調を考慮しながら、ワンチュールを与える量や頻度を調整することが大切です。
特に、療法食を与えている場合は、食事全体のバランスに影響する可能性があります。
ワンチュールを与える前に獣医師へ相談しましょう。
プロピレングリコールが
気になる場合の選択肢

プロピレングリコールは、犬では適正量の範囲で使用される場合、安全性が確認されている成分です。
一方で、愛犬に与えるものだからこそ、できるだけ添加物を控えたいと考える飼い主さんもいるでしょう。
その場合は、プロピレングリコールを避けることだけに注目するのではなく、原材料や製品の特徴を確認しながら、愛犬に合ったおやつや食事を選ぶことが大切です。
無添加のおやつを選ぶ
プロピレングリコールなどの添加物が気になる場合は、原材料表示を確認し、無添加おやつを選ぶ方法があります。
表示内容を確認し、愛犬の体質や好みに合ったものを選ぶことが大切です。
手作りおやつを取り入れる
手作りおやつは、使用する食材を自分で選べるメリットがあります。
添加物を避けたい場合や、食材をシンプルにしたい場合には、選択肢の一つになります。
手作りおやつの一例として、こちらの記事では、『さつまいもスティックの作り方』をご紹介しています。
犬・猫と暮らしている
家庭での注意点

犬では、プロピレングリコールは適正量の範囲で使用される場合、安全性が確認されている成分です。
一方で、猫がプロピレングリコールを食べた場合は代謝できないため、猫用フードやおやつへの使用は禁止されています。
そのため、犬用のワンチュールを猫に与えることは避けましょう。
また、犬と猫が同居している家庭では、置き場所や与える場所にも注意が必要です。
犬と猫がいる場合の安全対策
- おやつの保管場所を分ける
- 与えるときにラベル(犬用/猫用)を必ず確認する
- 猫が犬のおやつを舐めてしまった場合は、念のため様子を観察し、異常があれば獣医師へ相談する
犬用のおやつを猫が誤って食べてしまわないよう、管理することが大切です。
同じ“チュール”でも、
- 『犬用=ワンチュール』
- 『猫用=CIAOちゅ〜る』
と製品が分かれているのは、安全性を確保するための重要な違いなのです。
まとめ

ワンチュールに含まれるプロピレングリコールについて、不安を感じる飼い主さんも多いかもしれません。
しかし、犬では適正量の範囲で使用される場合、安全性が確認されている成分です。
大切なのは、成分名だけで判断するのではなく、愛犬の状態や与え方を考えることです。
最後に、重要なポイントを整理しておきましょう。
- プロピレングリコールは、犬では基準の範囲内で使用が認められている成分
- 猫では影響を受けやすいため、猫用フードやおやつへの使用は禁止されている
- 成分表示の位置だけで安全性や使用量を判断することは難しい
- 与える量や頻度は、愛犬の年齢や体調、普段の食事とのバランスを考えることが大切
- 高齢犬や持病がある犬では、体調に合わせて慎重に取り入れる
- プロピレングリコール気になる場合は、原材料を確認し、無添加のおやつや手作りおやつを選ぶ方法もある
ワンチュールは、愛犬の食欲をサポートする場面などで役立つことがあります。
一方で、与えすぎや偏りには注意が必要です。
本記事が、ワンチュールを愛犬に与えるか迷っている飼い主さんの判断材料の一つになれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

📚<主な出典・参考文献>
- 一般社団法人 日本ペットフード協会.(2022).犬・猫用ペットフードの安全性と成分ガイド.
- 厚生労働省.(2021).食品添加物の安全性評価について.厚生労働省.
- 厚生労働省.(2023).食品添加物の指定及び使用基準. (プロピレングリコールの食品添加物としての位置づけおよび安全基準)
- 農林水産省.(2019).ペットフード安全法における添加物の基準・規格.農林水産省消費・安全局.
- 農林水産省.(2022).愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律の概要.
※本記事は、上記の公的機関・専門文献に基づき、一般向けにわかりやすくまとめています。 ただし、愛犬の体質や年齢、腎臓や肝臓などの持病によっては、プロピレングリコールの代謝能力に個体差があります。愛犬に与える際は、少量から試し、様子を確認しながら与えることをおすすめします。

