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手作りわんごはん

愛犬がじゃがいもの皮を食べた!危険度と正しい対処法を徹底解説

「ちょっと目を離した隙に、うちの犬がじゃがいもの皮を食べてた…!」
そんな瞬間、心臓がギュッと掴まれるような不安に襲われたことはありませんか?

人間にとって身近な野菜でも、犬にとっては“思わぬ毒”になることがあります。
特にじゃがいもの皮には、中毒の原因となる成分が含まれていることも…。

「少し食べただけなら大丈夫?」「茹でてあれば平気?」「下痢や嘔吐が出たらどうすればいい?」
本記事では、そんな飼い主さんの不安を徹底的に解消します。

数分で読める内容にまとめましたので、あなたの愛犬の命を守る大切な知識を広げてください。

目次

犬がじゃがいもの皮を
食べてしまったときの
基本知識

「目を離したすきに、調理中のじゃがいもの皮を食べてしまった」
「ゴミ箱をあさって皮だけ食べていたかもしれない」
このような状況に遭遇した飼い主さんの多くは、今すぐ病院に行くべきなのか、様子見でいいのかという切迫した不安を抱くでしょう。

まず知っておきたいのは、じゃがいもそのものは「与え方次第」で犬が食べられる食材である一方、皮や芽、緑色に変色した部分には注意が必要という点です。
特に皮は、人間にとっては問題なくても、犬の体ではリスクになることがあります。

ここで重要なのは、
・皮が「生」だったのか「加熱済み」だったのか
・量はどれくらいか
・犬の体格や年齢、持病の有無
といった条件によって、影響の出方が大きく変わるということです。

「食べた=必ず危険」ではありませんが、「大丈夫とは言い切れない」のが、じゃがいもの皮の難しいところです。
焦らず、正しい知識をもとに判断することが愛犬を守る近道になります。


じゃがいもの皮は犬にとって安全?
毒性や注意点

じゃがいもの皮が問題視される理由は、ソラニンチャコニンといった天然の毒性成分が含まれているためです
これらは特に、緑色に変色した部分、生のじゃがいも、皮や芽に多く含まれる傾向があります。

愛犬がこれらの成分を摂取すると、量や個体差によっては、

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 元気消失
  • よだれが増える
  • ふらつき

といった症状が見られることがあります。

注意するポイント

  • 芽や青緑色の部分は絶対にNG
    皮の一部が緑色になっている場合や芽がある部分は、ソラニン含有量が高いため、犬にとって危険です。

  • 加熱による毒性低減は限定的
    茹でたり焼いたりしても、完全にソラニンを消すことはできません。特に未熟なじゃがいもや緑化したものは加熱しても注意が必要です。

  • 普通の皮(加熱済み・色が正常)なら基本的に少量は問題ないことが多い
    食物繊維も豊富で栄養面ではプラスになる場合もありますが、与える量や状態には気をつけましょう。

十分に加熱されたじゃがいもであれば、毒性成分は大きく減少します。
ただし、皮の部分は加熱しても完全に安全になるとは言い切れず、消化の面でも犬には負担になりやすいのが実情です。

さらに、皮は「毒性」だけでなく「消化のしにくさ」も問題になるという点です。
犬の消化管は、人間ほど食物繊維の多い硬い皮を処理するのが得意ではありません。
毒性が出なくても、胃腸トラブルだけが起こるケースも少なくありません

「少しだから大丈夫」と思いたくなる気持ちは自然ですが、皮に関しては安全側に倒した判断が望ましい食材だと言えるでしょう。


食べた量や状態による影響の目安

犬がじゃがいもの皮を食べてしまった場合、まず落ち着いて「どのくらい・どんな状態の皮を食べたのか」を整理しましょう。

少量・加熱済みの皮を少しかじった場合

皮付きじゃがいもを調理した後の、加熱された皮をほんの少量であれば、重篤な症状が出ないことも多いです。
この場合は、

  • 半日〜1日ほど様子を見る
  • 食欲や元気があるか確認する
  • 便の状態をチェックする

といった対応が現実的です。

生の皮を食べた、量が分からない場合

生の皮や、ゴミ箱に捨てた大量の皮を食べた可能性がある場合は、注意が必要です。
すぐに症状が出なくても、数時間〜半日後に嘔吐や下痢が起こることがあります。

早めに動物病院へ相談することで、結果的に安心につながることが多いです。

小型犬・子犬・持病がある犬の場合

体が小さい犬や、腎臓・消化器系に不安がある犬は、少量でも影響を受けやすい傾向があります。
「元気そうに見えるから大丈夫」と自己判断せず、獣医師に状況を伝えることをおすすめします。

愛犬を守れるのは、日々一緒にいる飼い主さんの判断です。
対応のポイントをまとめておきましょう。👇

確認するポイント

  • 状態を確認する
    皮が生か加熱済みか、緑色や芽があったかを確認することで、リスクの程度を判断できます。
  • 個体差を意識する
    同じ量でも、小型犬・老犬・消化器系が弱い犬は症状が出やすくなります。
    犬の年齢・体重・体調に応じて判断することが大切です。

  • 応急観察チェックリスト
    食べた時間、量、皮の状態、芽や緑化の有無、症状の有無をメモしておくと、獣医師への相談がスムーズになります。

  • 観察期間
    食べた直後だけでなく、24〜48時間は様子を見てください。
    下痢や嘔吐が続く場合は早めに動物病院に相談しましょう。


参考出典:DIME アットダイム「じゃがいもの毒性と犬への影響」


食べてしまった場合の応急対応と観察ポイント

すぐにすべきこと・獣医に相談すべきタイミング

犬がじゃがいもの皮を食べてしまったとわかったら、まず冷静に状況を把握することが重要です。
焦って過剰に反応する必要はありませんが、安全確保のための行動は迅速に行いましょう。

1. 嘔吐や下痢、元気消失がある場合は即獣医相談

  • 嘔吐や下痢が続く
  • 元気がなくぐったりしている
  • 食欲不振や異常行動が見られる

これらの症状が出た場合は、早めに動物病院へ相談してください。症状の重さによっては、緊急処置が必要になることがあります。

2. 応急処置の注意点

  • 吐かせる処置は自己判断NG
    嘔吐誘発は犬の体調や食べた量・時間によって危険が伴います。獣医師の指示なしに行わないことが重要です。
  • 水を少量ずつ与える
    嘔吐や下痢が軽度の場合、水を少しずつ与え、脱水症状を防ぎます。多量を一度に与えると逆効果になることもあります。
  • 食べた量と状態を記録
    皮の量、芽や青緑部分の有無、食べた時間をメモしておくと、診察時に獣医師が状況を判断しやすくなります。



自宅での観察方法と期間

犬がじゃがいもの皮を食べた後は、24〜48時間は特に注意深く観察することが推奨されます。
時間経過とともに症状が現れることがあるため、この期間の行動や体調をしっかり確認しましょう。

観察ポイント一覧:

  • 排泄の状態
    下痢や軟便が続くか、血便や異常な色・においがないか
  • 嘔吐の有無
    嘔吐の回数や内容を記録
  • 元気・食欲
    いつも通り遊ぶか、食事を拒否するか
  • 呼吸や姿勢の変化
    落ち着かない、座り方が不自然などの変化

特に小型犬や老犬、消化器系に不安がある犬は、少量の皮でも消化不良や中毒症状が出やすいため慎重に観察してください。

以下のポインを参考に対処しましょう。

対処のポイント

  • 個体差を意識した観察
    同じ量でも、体重や年齢によって反応は異なります。体重5kg以下の小型犬は、少量でも注意が必要です。
  • 応急観察チェックリスト
    食べた量、皮の状態(芽や青緑色の有無)、食後の症状、排泄状況を表形式でまとめておくと、獣医師への相談がスムーズになります。
  • 安全な水分補給法
    脱水防止のため、少量ずつ、時間を置いて水を与えることが重要です。

参考出典:DIME アットダイム「じゃがいもの毒性と犬への影響」


犬にじゃがいもを
安全に与える方法

皮をむく/加熱のポイント

犬にじゃがいもを与える際、最も大切なのは皮の扱いと加熱です。
皮にはソラニンという天然毒素が含まれる場合があるため、特に芽や緑色になった部分は取り除くことが必須です。

1. 皮をむく場合のポイント

  • 芽や緑化した部分は必ず取り除く
  • 小型犬や消化器が弱い犬には、皮をむいた方が安心
  • 食物繊維は減りますが、消化への負担を減らせます

2. 加熱の方法とポイント

  • 茹でる:中火で15〜20分、完全に柔らかくなるまで
  • 蒸す:水蒸気で20分程度、火が通りやすくなる
  • 焼く:200℃前後で15〜20分、焦げに注意
    ※加熱によりソラニンは多少分解されますが、芽や緑化部分は残る場合があるため必ず取り除く

3. 皮付きで与える場合のリスク回避

  • 新鮮で色が正常な皮だけを少量
  • 小さくカットして与える
  • 消化不良や下痢の兆候が出たらすぐに中止

加熱した皮付きじゃがいもは、犬にとって食物繊維も豊富で良い栄養源ですが、必ず状態を確認し、与える量を守ることが重要です。

与える量や頻度の目安

犬にじゃがいもを安全に与えるには、体重に応じた量と与える頻度を意識することが大切です。

1. 体重別の目安

  • 小型犬(5kg前後):茹でたじゃがいも 10〜15g程度
  • 中型犬(10kg前後):20〜30g程度
  • 大型犬(20kg以上):40〜50g程度

2. 与える頻度の注意

  • 毎日ではなく、週1〜2回のおやつとして少量ずつ
  • 主食とのバランスを考え、炭水化物の摂りすぎに注意

3. おやつとして与えるときの工夫

  • 小さくカットしてトレーニングやごほうびに活用
  • 消化の負担を減らすため、加熱したものを冷ましてから与える
  • 他の野菜やたんぱく質と組み合わせ、バランスの良いおやつに

以下のポイントも押さえておきましょう!

押さえておきたいポイント

  • 個体差を考えた量の調整
    高齢犬や消化器に不安がある犬は、さらに少量から試すことが安全です。
  • 手作りおやつとしての応用
    茹でたじゃがいもをマッシュして、野菜や鶏ささみと混ぜてスティック状にして冷凍保存も可能。
  • 安全確認チェックリスト
    「皮の状態」「加熱の程度」「量」「犬の体重・年齢」をリスト化しておくと、毎回安心して与えられます。

参考出典:DIME アットダイム「じゃがいもの毒性と犬への影響」


よくある間違いと失敗例

犬にじゃがいもを与えるとき、飼い主のちょっとした油断が思わぬトラブルにつながることがあります。

本章では、よくある失敗例とその対策を具体的に解説します。

生の皮を与えてしまったケース

じゃがいもの皮は食物繊維が豊富ですが、生のまま与えると消化が悪く、胃腸に負担をかけることがあります。

皮に含まれるソラニンの影響で、下痢や嘔吐などの症状が出ることも。特に小型犬や消化器が弱い犬は注意が必要です。

対処のポイント

  • 必ず加熱して柔らかくする(茹でる、蒸す、焼く)
  • 少量ずつ与えて様子を見る
  • 消化不良が起きた場合はすぐに中止し、水分補給を行う


芽や青い部分を誤って与えたケース

じゃがいもの芽や青くなった部分には、ソラニン濃度が高く、中毒症状のリスクがあります。

嘔吐・下痢・元気消失といった症状が出る可能性があり、量が多い場合は命に関わることもあります。

対処のポイント

  • じゃがいもを使う前に芽や緑化部分は必ず取り除く
  • 芽が小さくても与えない
  • 緑色部分の少量摂取でも、症状が出たら獣医師に相談


与えすぎによる消化不良や肥満リスク

加熱した安全なじゃがいもでも、量を与えすぎると消化不良や肥満の原因になります。犬の体重や年齢によって適量は異なるため、目安を守ることが重要です。

具体的な注意点

  • 小型犬(5kg前後):1回10〜15gを目安
  • 中型犬(10kg前後):20〜30g
  • 大型犬(20kg以上):40〜50g
  • 与える頻度は週1〜2回に留め、主食とのバランスを考える

消化不良のサインには、軟便、下痢、嘔吐、元気消失があります。
こうした症状が出た場合は、与える量を減らすか一旦中止しましょう。


以下の情報も参考にしてください。

知っておきたい情報

  • 応急チェックリストの活用
    「生皮」「芽・緑色」「量の目安」「犬の体調」を表形式でチェックすると、間違いを防げます。
  • 小型犬や老犬は特に慎重に
    消化器官の弱い犬は、ほんの少量でもトラブルが出ることがあります。
  • 安全な与え方の工夫
    加熱してマッシュし、他の野菜やたんぱく質と混ぜると、消化にやさしいおやつに変身します。

参考出典:DIME アットダイム「じゃがいもの毒性と犬への影響」


よくある間違いと失敗例

犬にじゃがいもを与えるとき、飼い主のちょっとした油断が思わぬトラブルにつながることがあります。

本章では、よくある失敗例とその対策を具体的に解説します。

生の皮を与えてしまったケース

じゃがいもの皮は食物繊維が豊富ですが、生のまま与えると消化が悪く、胃腸に負担をかけることがあります。
また、皮に含まれるソラニンの影響で、下痢や嘔吐などの症状が出ることもあります。


特に小型犬や消化器が弱い犬は注意が必要です。

対策ポイント

  • 必ず加熱して柔らかくする(茹でる、蒸す、焼く)
  • 少量ずつ与えて様子を見る
  • 消化不良が起きた場合はすぐに中止し、水分補給を行う



芽や青い部分を誤って与えたケース

じゃがいもの芽や青くなった部分には、ソラニン濃度が高く、中毒症状のリスクがあります。嘔吐・下痢・元気消失といった症状が出る可能性があり、量が多い場合は命に関わることもあります。

対策ポイント

  • じゃがいもを使う前に芽や緑化部分は必ず取り除く
  • 芽が小さくても与えない
  • 緑色部分の少量摂取でも、症状が出たら獣医師に相談



与えすぎによる消化不良や肥満リスク

加熱した安全なじゃがいもでも、量を与えすぎると消化不良や肥満の原因になります。犬の体重や年齢によって適量は異なるため、目安を守ることが重要です。

具体的な注意点

  • 小型犬(5kg前後):1回10〜15gを目安
  • 中型犬(10kg前後):20〜30g
  • 大型犬(20kg以上):40〜50g
  • 与える頻度は週1〜2回に留め、主食とのバランスを考える

消化不良のサインには、軟便、下痢、嘔吐、元気消失があります。
こうした症状が出た場合は、与える量を減らすか一旦中止しましょう。

以下の情報も参考にしてください。

参考にしたい情報

  • 応急チェックリストの活用
    「生皮」「芽・緑色」「量の目安」「犬の体調」を表形式でチェックすると、間違いを防げます。
  • 小型犬や老犬は特に慎重に
    消化器官の弱い犬は、ほんの少量でもトラブルが出ることがあります。
  • 安全な与え方の工夫
    加熱してマッシュし、他の野菜やたんぱく質と混ぜると、消化にやさしいおやつに変身します。

参考出典:DIME アットダイム「じゃがいもの毒性と犬への影響」



誤食しても焦らない!
犬のじゃがいも皮トラブル完全対処法

犬がじゃがいもの皮を誤って食べてしまったとき、飼い主さんは「具体的にどう対処すれば安全か」「どんな食材や方法で犬の体を守れるか」と考えるでしょう。

本章では、実践的な知識を詳しく解説します。

食べた後におすすめの胃腸サポート食材

じゃがいもの皮を誤食した場合、胃腸に負担がかかることがあります。
消化を助ける食材を取り入れることで、犬の体への影響を最小限に抑えられます。

おすすめ食材例

  • かぼちゃ・さつまいも:やわらかく加熱すれば消化がよく、食物繊維も豊富
  • にんじん:茹でてペースト状にすると消化にやさしい
  • 白米・おかゆ:胃腸が弱ったときの定番サポート
  • 犬用プロバイオティクスサプリ:腸内環境の安定化に役立つ


簡単おやつレシピ

  1. かぼちゃとじゃがいもを蒸してマッシュ
  2. 小さなスティック状に成形して冷凍保存
  3. 少量ずつ与えて胃腸をサポート

これにより、消化器官への負担を軽減しながら、愛犬のおやつとしても活用できます。

犬の個体差を考えた危険度の判断方法

犬の体質や状況によって、じゃがいも皮のリスクは大きく変わります。個体差を考慮した判断が、誤食時の安心につながります。

判断ポイント

  • 年齢:子犬や高齢犬は消化器官が弱く、少量でも症状が出やすい
  • 体重:小型犬は摂取量が少なくても影響が出やすい
  • 消化能力:過去に下痢や胃腸トラブルのある犬は要注意
  • 既往症:腎臓病や肝臓病がある場合、少量でもリスク増

判断の目安

条件リスクレベル対応
小型犬・子犬すぐに胃腸サポート食材を与え、観察
健康な中型犬少量なら様子を見つつ、胃腸サポート
高齢犬・消化器弱獣医相談を推奨

このように整理しておくと、万が一のときにも冷静に対応できます。

飼い主も安心!万が一のときの
獣医相談用チェックリスト

獣医師に相談するときは、情報が整理されていると診断がスムーズになります。簡単なチェックリストを用意しておくと安心です。

チェックリスト項目

  1. 食べた量:皮の重さや枚数
  2. 食べた状態:生・加熱済み、芽や緑色の有無
  3. 摂取時間:何時間前に食べたか
  4. 症状の有無:嘔吐、下痢、元気消失、食欲低下
  5. 犬の情報:年齢、体重、既往症、普段の食生活

この情報を整理して獣医師に伝えることで、的確なアドバイスや必要な処置を受けやすくなります。

参考出典:DIME アットダイム「じゃがいもの毒性と犬への影響」


FAQ(読者の疑問を解決)

犬がじゃがいもの皮を食べてしまった場合、飼い主は「少量なら大丈夫?」「茹でれば安全?」と不安になります。

本章では、よくある疑問に獣医師監修の視点も交えつつ、具体的に回答します。

Q. 少量なら問題ない?

少量であれば、多くの場合は大きな健康被害はありません。
しかし、犬の体重や年齢、消化能力によって影響は変わります。

  • 小型犬・子犬:少量でも消化不良や嘔吐のリスクがあるため注意
  • 健康な中型犬以上:ほんの少量であれば体内で自然に処理されることが多い
  • 観察ポイント:食後24〜48時間は下痢、嘔吐、元気消失などの症状がないか注意して観察

もし症状が出た場合は、すぐに胃腸サポート食材(かぼちゃ・さつまいも・白米など)を与え、必要に応じて獣医師に相談しましょう。

Q. 茹でた皮なら安全?

加熱することでソラニンなどの有害物質は一部減少しますが、完全に無害とは言えません
特に芽や青い部分がある場合は、加熱しても危険です。

ポイント

  • 茹でる場合は、皮の硬さや消化のしやすさを考慮して小さくカット
  • 茹でた皮でも消化が苦手な犬は下痢や嘔吐が起こる可能性があるため、少量から試す
  • 皮を与える場合は、必ず芽や緑色の部分を除去する

Q. 下痢や嘔吐が出たらどうする?

症状が出た場合は、まず犬の体調を観察し、必要に応じて応急処置を行います。

自宅でできる対応

  1. 水を少量ずつ与え、脱水を防ぐ
  2. 胃腸に負担をかけない消化にやさしい食材を与える
  3. 食後の様子を24〜48時間観察

獣医に相談すべきタイミング

  • 嘔吐や下痢が止まらない
  • 元気がなくなる
  • 食欲が完全になくなる
  • 食べた量が多い

Q. 芽や青い部分を食べた場合は危険?

芽や青い部分にはソラニンという毒性成分が含まれており、犬の中毒リスクがあります。

症状の例

  • 嘔吐・下痢
  • 元気消失
  • 心拍数の上昇
  • ひどい場合は呼吸困難

対応方法

  • 食後すぐに獣医師に相談
  • 吐かせる処置は獣医師の指示のもとで行う
  • 自宅観察だけでは安全とは言えないため、早めの受診が重要

Q. 今後じゃがいもを与えるときの
安全ポイントは?

誤食を防ぎつつ、安全にじゃがいもを与えるための基本ルールを確認しておきましょう。

安全ポイント

  1. 皮をむく:芽や緑色部分は必ず除去
  2. 加熱する:茹でる、蒸す、焼くのいずれかで柔らかくする
  3. 少量から与える:初めての場合は体重に応じて少量で試す
  4. 犬の体調に合わせる:子犬・高齢犬・消化器が弱い犬は特に注意
  5. 観察を怠らない:食後24〜48時間は下痢や嘔吐の有無を確認

ポイントを守ることで、愛犬に安全にじゃがいもを楽しんでもらうことができるよ。


【まとめ】
犬がじゃがいもの皮を
食べた時に知っておくべき
重要ポイント

犬がじゃがいもの皮を食べてしまったとき、ほとんどの場合は大事に至りませんが、状況によっては中毒や体調不良のリスクがあります。
飼い主が知っておくべき安全対策・応急対応・今後の注意点を整理しました。

犬にじゃがいもの皮を与えるリスク

  • 生のじゃがいもや皮には「ソラニン」や「チャコニン」などの天然毒素が含まれる。摂取量が多いと下痢・嘔吐・ふらつき・震えなどの中毒症状が出ることがある。
  • 特に芽や青く変色した部分は毒性が強く、極めて危険。ごく少量でも中毒を起こすおそれがある。
  • 加熱しても毒素が完全には分解されないため、皮や芽の部分は必ず取り除くことが大切。

少量なら大丈夫?

  • ごく少量の皮(茹でて柔らかくしたもの)を一度だけ口にした程度なら、多くの場合は心配いらない
  • ただし、体の小さい犬や子犬・シニア犬では影響が出やすいため、注意が必要。
  • 食後12〜24時間は体調をよく観察し、下痢・嘔吐・震えなどがないか確認する。

茹でた皮なら安全?

  • 茹でることである程度の毒素は減るが、完全に無毒化されるわけではない
  • 与える場合は皮をむき、白い実の部分を柔らかく茹でて潰してあげるのが安全。
  • 調味料や油を使ったじゃがいも(ポテトサラダ・フライドポテト)は厳禁。

下痢や嘔吐が出た場合の対処

  • 皮を食べた後に嘔吐・下痢・震え・元気消失などの症状が見られたら、すぐに動物病院へ。
  • 食べた量・状態(生/加熱・青い部分の有無)・時間をできるだけ正確に伝えると診断がスムーズ。
  • 無理に吐かせるのは危険。必ず獣医師の指示を仰ぐこと。

今後の予防と安全ポイント

  • 調理前のじゃがいもは犬の手が届かない場所に保管。
  • 芽が出た・皮が緑色になったじゃがいもは人間用にも使わない方が良い
  • 手作り食にじゃがいもを使う場合は皮と芽をしっかり除去し、茹でて柔らかくした実だけを使用
  • 初めて与えるときはごく少量から始め、体調変化をチェックする。

飼い主が覚えておくべき最重要ポイント

  • 生のじゃがいもや皮・芽・青い部分は犬にNG。
  • 中毒の原因は「ソラニン」「チャコニン」。少量でも油断しない。
  • 茹でた白い実の部分なら、無塩・無味付けで少量ならOK。
  • 食後に異変があれば、すぐに動物病院へ。
  • 安全のため、皮ごと与える習慣は持たない

犬にとってじゃがいもは、調理法次第で栄養豊富な食材にも、危険な食べ物にもなります。
「たった一口くらいなら…」と思わず、与える前に必ず皮や芽を取り除く習慣をつけることが、愛犬の健康を守る最良の方法です。

本記事が、あなたの愛犬の安心・安全なじゃがいもごはん&おやつの一助にあれれば幸いです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

📚<主な参考文献>

  • 小動物臨床栄養学研究会(編). (2020). 小動物の臨床栄養学 第5版. ファームプレス.
  • 日本獣医中毒研究会(監修). (2013). 獣医中毒学. インターズー.
  • 農林水産省. (n.d.). ばれいしょ(じゃがいも)の緑化・発芽による食中毒について. 農林水産省.

※本記事は、獣医学・動物栄養学および公的機関が公開している情報をもとに、一般の飼い主向けに分かりやすく整理・解説したものです。
※個々の犬の健康状態や体質、摂取量によって影響は異なるため、実際に体調不良や異変が見られる場合は、速やかに動物病院へ相談してください。

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