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わんこの病気

チワワの椎間板ヘルニア体験記|再発と治療の記録

椎間板ヘルニアになるのは人間だけではありません。
犬も発症することがあります。

胴長な犬種のダックスやコーギーが発症しやすいイメージがありますが、わが家の愛犬チワワもヘルニアを発症しました

しかも、多発性胸腰部椎間板ヘルニアで再発を繰り返し、二度の外科手術も経験しています。

「チワワなのに?」
「え? 再発?」
「また再発?」

そんな出来事の連続で、治療の選択や費用、日々のケアについてもその都度向き合ってきました。

同じように椎間板ヘルニアで悩む飼い主さんの参考になればと思い、わが家の愛犬が経験した

  • 症状
  • 治療法
  • 治療費
  • 日常生活で実際に気をつけていること

についてまとめました。
少しでも参考になれば嬉しいです。


犬の椎間板ヘルニアとは

愛犬が椎間板ヘルニアと診断されたとき、突然のことで頭が真っ白になり、獣医師さんの説明がうまく頭に入ってこない…
そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。

私自身も、
「麻痺になったらどうしよう…」
と不安で頭がいっぱいになりました。

本章では、犬の椎間板ヘルニアについて、専門的な知識がなくても理解できるよう、できるだけわかりやすくまとめました。

まずは基本的なことを、飼い主目線で整理していきます。


犬の椎間板ヘルニアってどんな病気?

犬の椎間板ヘルニアは、背骨のクッションのような役割をしている部分(椎間板)が飛び出してしまい、神経に触れることで痛みや動きにくさが出る病気と言われています。


犬のヘルニアの症状は?

犬の椎間板ヘルニアでは、次のような症状が見られることがあります。

ヘルニアの症状

  • 体を丸めるような姿勢が増える
  • 抱っこを嫌がる、触ると嫌がる
  • 動きたがらない、元気がない
  • 歩き方がいつもと違う
    (ふらつく、ぎこちない)
  • 「キャン」と痛そうに鳴く



「いつもと違うかも」と感じたときは、椎間板ヘルニアのサインかもしれません
無理をさせず、気になる場合は早めに受診してみると安心です。

わが家でも、早めに受診したことで重症化を防げたと感じています。

わんこママ
わんこママ

わが家の愛犬は、
・抱っこの時に「キャン」と鳴く
・急に動かなくなった
という症状から始まりました。


椎間板ヘルニアになりやすい犬種は?

一般的には、ダックスフンドコーギーのように胴が長い犬種が、ヘルニアになりやすいと言われています

わが家の愛犬シロタンはチワワで、いわゆる「なりやすい犬種」ではありませんでした

そのため当時は、ヘルニアを疑うこともなく、「まさか」と感じたのを覚えています。

実際には、どの犬種でも起こりうる可能性があります。
「うちの子は違う」と思わずに知っておくことが大切だと感じています。

もっと詳しく知りたい方や、少し専門的な内容も知りたい方は、こちらのサイトがわかりやすく参考になりました。

https://www.anicom-sompo.co.jp/doubutsu_pedia/node/917


わが家の愛犬の
椎間板ヘルニア発症と治療


本章では、わが家の愛犬シロタンが実際にヘルニアを初めて発症したときの症状や、治療の経過についてお話ししていきます。


いつもと違う様子に気づいたとき

わが家の愛犬シロタンが8歳の時でした。

最初に違和感を覚えたのは、お腹を丸めるような姿勢が増えたことでした。

「お腹が痛いのかな?」
と思い、まずは腹痛を疑ってかかりつけの動物病院を受診しました。


受診してわかったことと最初の診断

受診してわかったのは、

  • 腹痛ではなく腰痛
  • 椎間板ヘルニアの可能性

ということでした。

その時は正直、
「まさかヘルニア?」
と半信半疑でした。

念のため、椎間板ヘルニアの治療を専門的に行っている動物病院を探して受診することにしました

また、この頃おしっこがキラキラしているのも気になっていたため、尿検査もお願いしました。

レントゲン検査の結果、腰部椎間板ヘルニア(グレード1)と診断されました。

さらに尿検査ではストルバイト結晶も見つかりました。

獣医師さんからは、
「お腹を丸めているのはストルバイトの影響もあるかもしれないが、ヘルニアの可能性もある」
との説明があり、どちらの影響も考えながら経過を見ることになりました。


ケージレストで行った初期治療

この時に行ったのは、外科的治療ではなくケージレストによる安静療法でした

ケージの扉を閉めて、できるだけ動かさないようにしながら過ごす日々が始まりました。

ケージから出す時も、走らないようにそばで見守るようにしていました。

また、ソファやベッドに上がらないようにソファを柵で囲い、寝室のドアも開けっぱなしにしないよう気をつけていました。


2週間後、獣医師さんの許可が出てから、少しずつお散歩を再開しました

久しぶりのお散歩では、筋力が落ちていたのかヨタヨタと歩く姿になっていて、悲しくなったのを覚えています。

それでも少しずつ筋力は戻り、最終的には普段通りの生活ができるまで回復しました


わんこママ
わんこママ

まさかヘルニアとは思っていませんでしたが、最初の違和感の時点で受診していたことで、結果的に回復も早かったように感じています。


なお、尿石症(ストルバイト結晶)の経過については、別記事の後半でご紹介しています。
気になる方は、そちらも参考にしてみてください。


わが家の愛犬の
椎間板ヘルニア再発と手術


獣医師さんから「ヘルニアは再発することがある」と聞いてはいたものの、元気に過ごす姿にどこか油断していた部分もありました。

そんな中、ある日突然、愛犬シロタンが動けなくなったのです

本章では、わが家の愛犬シロタンが椎間板ヘルニアを再発したときの症状や、その後の治療についてお話ししていきます。


再発と手術の決断

愛犬シロタンのヘルニアが再発したのは10歳の時でした。

その時の症状と治療の選択についてお話ししたいと思います。

突然動けなくなったあの日

当時、かかりつけの動物病院でのエコー検査で、肝臓に小さな影があると言われ、CT検査ができる病院を紹介されていました。

そして検査当日の朝、受診の準備をしている私のそばで、シロタンがお座りのまま動けなくなり、「キャンキャン」と鳴いたのです。

その瞬間、2年前のことが頭をよぎり、

「これはヘルニアかもしれない、麻痺になってしまったかも…」

と一気に不安が押し寄せました。

予定していたCT検査の病院を受診し状況を説明すると、CTではなく腰部のMRI検査を勧められました。

診察の結果、動けないのは、足の麻痺ではなく強い痛みが原因だったことがわかりました

待合室で待っている間、診察室の奥から「キャンキャン」と叫ぶような声が聞こえ、本当に辛かったのを覚えています

MRI検査と診断内容

MRI検査の結果、腰部椎間板ヘルニア(グレード1)と診断されました。

そして今回は、外科的治療を勧められることになりました。

前回とは違い、

  • 動けないほどの強い痛みがあること
  • 手術をしなければ日常生活に制限が出ること
  • 悪化すれば麻痺のリスクがあること

これらを踏まえ、不安はありましたが、外科的治療に踏み切る決断をしました

椎間板ヘルニアの治療と経過

獣医師さんからは、比較的侵襲の少ないPLDD(経皮的レーザー椎間板減圧術)が可能と説明を受けました。

聞きなれない術式に不安はありましたが、「負担が少ない」と説明を受け、お願いすることにしました。

PLDDについてはこちらをご参照ください。
https://www.shinmejiro-mri.com/medicalcare-pldd.php

術前の生活

手術は4日後で、それまでは鎮痛剤と抗炎症剤を内服し、自宅ケージレストで過ごしました。

内服薬で痛みはコントロールできていたようで、食事や排泄は問題なくできていました。

術後の経過

手術当日は朝に動物病院へ預け、午前中に術前検査を行い、その後全身麻酔下でPLDD治療を受けました。

手術翌日には退院となり、鎮痛剤・抗炎症剤・抗生剤を数日間内服しました。

その後は自宅でケージレストを継続し、徐々に行動範囲を広げていき、最終的には鎮痛剤も終了できました。


3回目の再発と治療の選択


PLDD手術から半年後、再び痛みを訴えるように鳴き始め、受診すると腰部椎間板ヘルニアの再発と頚部椎間板ヘルニアも発症していました。

  • 腰椎だけでなく頚椎にもヘルニアがあること
  • 今後も鎮痛剤でのコントロールが必要になること
  • 生活に制限が続く可能性があること


これらを踏まえ、長い目で見ると、もう一度PLDD治療を行う方が生活の質は上がると考えました

1回目と同様に治療を受け、翌日には退院できました。

その後はケージレスト内服管理で徐々に回復しました。


4回目の再発と治療の見直し

2回目のPLDD治療から約半年後、再び痛みが再発しました。

そのため、鎮痛剤を内服しながら経過を見ることになりました。

何度も再発を繰り返す中で、
「半年ごとにPLDD治療を受け続けるのは現実的ではない」

一方で、
「ずっと痛みを抱えながらの生活はかわいそう」

という思いの間で悩みました。

何か良い方法はないかとインターネットで調べたところ、鍼治療でヘルニアの症状が落ち着くという情報を見つけました。

鍼治療について獣医師さんに相談すると、
「ぜひ受けてあげてください」
と勧められ、鍼治療が受けられる動物病院を紹介していただきました。


鍼灸治療と漢方薬

画像はイメージです

鍼灸治療では、お灸鍼治療が行われます。

どちらも強いストレスはなく、おやつで気をそらしながら負担の少ない形で進めてくださいました。
治療時間は約20分です。

また、痛みの状態体調(お腹や皮膚の状態など)に合わせて漢方薬も処方していただいています。

通院頻度は症状によるようです。
シロタンの場合は1ヶ月に1回目安に治療を受けています

鍼灸治療を続けてから5年以上経ちますが、今のところ大きな再発はなく、穏やかに日常生活を送ることができています。


わが家の愛犬の
椎間板ヘルニアの治療費


椎間板ヘルニアの治療費は、症状の程度や治療内容によって大きく異なります。

一般的な目安としては、こちらの情報が参考になります。
https://www.pets-station.info/jiten_Herunia


P LDDの治療費

治療費は、診断内容や治療方法によって異なりますが、参考までにわが家の治療費をまとめました。
(保険の加入状況や補償内容によって自己負担額は変わるため、ここでは実際の合計額を記載しています。)

PLDD

MRI検査日の合計額:約12万円
(診察料、血液検査、MRI検査、皮下注射、神経学的検査、内服薬

PDLL治療1回目合計額約40万円
(診察料、ICU使用料、静脈注射・点滴、麻酔管理、手術料(7箇所)、内服薬、など)

PDLL治療2回目合計額約34万円
(診察料、入院料、血液検査、レントゲン検査、MRI検査、静脈注射・点滴、麻酔管理、手術料(4箇所)、内服薬、など)

1回目はMRI検査時に血液検査を行なっていたため、術前検査は省かれています。
2回目はMRI検査後、結果次第での治療だったため、麻酔が1回で済みました。さらに半年以内の再発だったためMRI検査料が割引でした。
1回目と2回目は、治療箇所数が異なります。

※上記の治療費は2020年当時のものであり、現在とは異なる場合があります。


鍼灸の治療費

動物病院や治療内容によって治療費は異なりますが、わが家の実際の治療費は以下の通りです。
(鍼灸治療は、ペット保険の内容によっては補償対象となる場合があります。)

 

鍼灸治療

鍼灸治療:5000~6000円/回 
 + 
漢方薬:2000~3000円/月位 
(処方内容により異なります)

 


術後の生活と再発予防

椎間板ヘルニアの治療は手術で終わりではなく、その後の生活管理や再発予防がとても重要になります

わが家でも、手術後の過ごし方や日々のケアを見直しながら、少しでも再発のリスクを減らすことを意識してきました

本章では、実際に行っている鍼灸治療やサプリメント、生活環境の工夫などをご紹介します。


鍼灸治療と漢方薬

鍼灸治療は、獣医師さんと相談しながら定期的に受けています。

調子が良い時でも、月1回以上のペースで継続しています

診察では、血管の触診で痛みの程度を判断されるようで、「痛みがありそうですね」と言われることが多いです。

痛みの原因は、ヘルニアとは限りません。
愛犬の体調によって、腹痛が原因のが場合もあります。

鍼灸ではヘルニアそのものだけでなく、「痛みの状態」を総合的に診ているようです。

問診と診察により、その時の体調に合わせて、以下の漢方薬を処方していただくことが多いです。

  • 体を温めて血流を促す漢方薬
  • お腹の動きを整える漢方薬
  • 胃腸を温めてサポートする漢方薬

愛犬の症状や様子を見ながら組み合わせを調整し、日常のケアとして続けています。


サプリメント

アンチノールは、椎間板ヘルニアで受診した4つの動物病院すべてで勧められたサプリメントです

初発の時から継続しましたが、外科的治療を免れることは出来ませんでした。

ただ、飲んでいなければもっと早く重症になっていた可能性もあり、効果がなかったとは言い切れません

言えることは、アンチノールだけで再発を予防することはできなかったということです


体重管理

画像はイメージです

首や腰への負担を減らすため、体重管理は日常的に意識してきました。

食事やおやつの量を調整し、受診時やトリミングの際に定期的に体重を確認しています


続けているケア

ヘルニアの再発予防として、特別なことをしているというよりも、日常生活の中で無理のない範囲のケアを継続することを大切にしています。

参考までに、わが家で実践している再発予防のケアについてまとめました。

室内環境の工夫

手術直後は、ソファやベッドへのジャンプを防ぐため柵を設置し、寝室にも入れないようにしていました。

症状が落ち着いてからは、獣医師さんの勧めもありドッグステップを導入しました。

最初はうまく使えませんでしたが、徐々に慣れて日常的に使うようになっています。

ドッグステップについては、こちらの記事で紹介しています。



お散歩

お散歩は段差のない平坦な道のみを選んでいます。

もともと歩くより抱っこ散歩を好むため、スリングでの抱っこ散歩が中心です。

ただしスリングは体に負担がかかる場合もあるため、短時間かつ姿勢に注意しながら使用しています。

温罨法(おうあんぽう)

鍼灸の動物病院で勧められ、自宅でも時々お灸を取り入れています。

お灸は匂いが強いため、換気が難しい時はあずきのチカラ(目もと用)で首や腰を温めています。


まとめ

椎間板ヘルニアは、大切な愛犬が強い痛みを抱えるだけでなく、悪化すればするほど身体的にも経済的にも負担が大きくなります。

発症を予防するために日常生活でできる限りの工夫をしていても、完全に防ぐことが難しいケースもあると感じています。

だからこそ、疑わしい症状が見られた時には、なるべく早く動物病院を受診し、重症化や麻痺などの後遺症を防ぐことが大切だと思います。

治療法は診断や症状によってさまざまですが、その時の状態だけでなく、その後の生活の質も含めて、獣医師さんと相談しながら選択していくことをおすすめします

わが家の場合は、鍼灸治療に出会えたことで、痛みと上手に付き合いながら、生活の質を保つことができています。

発症から再発、手術、そしてその後のケアまでを通して、愛犬にとって最善を模索し続けてきましたが、その過程で支えてくださった獣医師さんや動物医療に携わる皆様には、心から感謝しています。

本記事が、同じように悩まれている飼い主さんにとって、少しでも参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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