コラムには、わんこママのつぶやきエピソードを記しています。
今回は、愛犬の余命宣告を受けた時のお話です。

愛犬が、ある日突然痙攣を起こし、検査の結果、脳の病気であり、年単位での生存は望めないかもしれないと告知されました。
突然のことで受け止めきれず、私は毎日泣いて過ごしていました。
治療を始めた頃の愛犬は、いつも身体が怠そうで、頭痛に耐えているように見えました。
愛犬も私もうつむきがちでしたが、「愛犬が頑張っているのに泣いてばかりいてはいけない、上を向こう」と自分に言い聞かせました。
「上を向いて歩こう~ 涙がこぼれないよう~に」と口ずさんでみたものの、「あれ、上を向いても涙が溢れる時はどうしたらいいですか」と、心の中でつぶやく日々でした。

愛犬も辛そうだったので、お散歩はいつもスリングに入れて抱っこで外の空気を吸いにいく程度でした。
お天気が良い日は、のんびり歩きながら空を見上げるようにしました。
「一緒に見たこの空を覚えておこう、どこにいても見てる空は一緒のはず」と信じて、心に焼き付けました。
愛犬が旅立った今も、お散歩の時は空を見上げて「見てる?」と話しかけています。
今はもう痛みもなくなり、走り回っていることでしょう。
